会長挨拶
当協会は、昭和58年4月に一般社団法人日本造園組合連合会の宮城県支部として設立し、造園技術の進歩改善を図ると共に環境緑化を推進して、自然環境の保全並びに県土緑化の推進に寄与し、県民福祉の向上に資することを目的としております。
会員は、現在179社が加入しており、県北支部、仙台東支部、仙台支部及び県南支部の4支部体制で、各支部に合わせて14分会を設置しております。
さて、当協会は皆様のご愛顧により、令和5年度に設立40周年という大きな節目の年を迎えることになりました。そのため、本年度より40周年記念事業の開催に向けて「設立40周年記念事業特別委員会」を設置して、その準備に取り掛かっているところでございます。
また、仙台市においても、時を同じくして「杜の都の環境をつくる条例」制定50周年の記念事業として「第40回全国都市緑化仙台フェア」の開催が決定いたしました。仙台市では、開催に向けて本年9月2日に郡 和子仙台市長を会長とする「全国都市緑化仙台フェア実行委員会」を設立し、年度内に実施計画を取りまとめることにいたしております。
既に、仙台市では主要会場となる青葉山公園(追廻地区)に「(仮称)公園センター」の建設に着手している他、仙台フェアの開催に欠かせない花卉・花木を事前に調達するため、当協会をはじめ宮城県造園芸協同組合、(一社)日本造園建設業協会宮城県支部及び花卉生産業会(3団体)で構成する「全国都市緑化フェア植物調達協議会」を設立して、その準備を進めているところであります。
さて、東日本大震災から10年が経過した今日、造園業界を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。取り分け、公園・緑地等整備工事が減少したことによる競争の激化、入札方式の課題による受注環境の悪化、加えて新型コロナウイルスの感染拡大による影響で先行き不透明な状況にあります。
また、担い手不足や後継者の確保も大きな課題であります。そのため、本年度は「担い手育成・社会貢献事業委員会」を新たに設置して、宮城県農業高等学校及び同柴田農林高等学校造園学科の生徒を対象に、造園技術の研修を積極的に実施すると共に造園業の魅力を理解していただき、担い手の確保に努めることとしております。
当協会には、前述した委員会の他に「総務・企画・財政委員会」、「技術・技能委員会」、「技能検定委員会」、「広報・事務・安全委員会」、「表彰委員会」、「青年部委員会」、「LG委員会」を設けております。特に「技術・技能委員会」では、都市緑化を象徴する街路樹等を適正に管理するため、当協会の主要事業として「街路樹等剪定技能講習会」を夏期と冬期に分けて年2回開催しております。講習会では、会員はもとより自治体の造園担当職員にも参加していただき好評を得ているところであります。
今後とも当協会は、会員の社会的地位の向上を図るため、関係行政当局の指導の下、可能な事業運営を積極的に展開し、当協会に寄せられた時代の要請に着実に取り組んで参る所存であります。
一般社団法人 宮城県造園建設業協会
会長 大場 勝雄